出願対策

留学開始までの半年で、私が論文を1編書いた理由

長野修人
実績作り奨学金就職論文論文執筆
留学開始までの半年で、私が論文を1編書いた理由

志望先の大学院から合格通知が届いて安心したものの、9月までの数ヶ月をどう過ごせばいいか分からない——そんな人も多いはずです。

多くの台湾の大学院では合格結果が2月ごろに発表されます。そして3月になれば皆さんは大学を卒業するので、9月の留学開始まで多くの時間があります。この期間にぜひやっていただきたいことがあります。それは実績づくりです。履歴書に書くことのできる成果を日本にいる間に積み上げていきましょう。資格試験や語学勉強、インターンなど、半年あればさまざまなことを成し遂げられることでしょう。

その中でも、ここでは論文掲載について取り上げたいと思います。

2月には多くの大学生がすでに卒業論文を書き上げ、あとは卒業式を待つのみの状況になると思います。そして卒業後はアルバイトに精を出したり、卒業旅行に行ったりするのも良いのですが、9月までの空白期間をそれだけで終わらせるのは非常にもったいないといえます。

私は指導教授からの勧めで論文を執筆しましたが、これはすべての留学生がやっておくべきステップだと思います。

まず実際に論文を掲載した私の経験談をお伝えします。一番のメリットは同じ研究者である台湾の大学院の研究室の仲間や、指導教授に私が研究してきた分野や得意とすることを明確に伝えられることです。研究室では多様な研究領域があり、それぞれの研究生が固有のテーマを持っています。その中で自分ができること、やってきたことを共有できる論文は有用な武器になります。また、ゼミナールという研究室単位で行われる授業の中で、先輩たちの研究進捗を聞いたり、自身の研究テーマに役立つ論文を探して共有したりします。台湾の大学院でのゼミナール発表では、学部生時代に執筆した論文をスライドでゼミ生に紹介したという経験もあります。

もう1つのメリットは、誰もが認める実績であることです。台湾で就職する人にとっても、日本で就職する人にとっても、論文執筆という経験は高度な技術力として認識されます。

論文を作成するには、実験を計画する思考力、実験の遂行や修正する応用力、そして研究室単位で行うプロジェクトでは協調力が必要です。その上で、論文を書き上げる文章作成能力、論文原稿を整える修正能力も欠かせません。このように、論文執筆には複数の高度なスキルが求められます。

ここまで高度な作業を大学生がやることは相当根気のいることだと感じる人もいるでしょう。そして指導教授にどのように相談すればいいのかわからない人もいるでしょう。

しかし、近年は高性能な対話型AIがあります。多くの人がこうしたツールを用いた論文執筆のコラムや書籍、動画を作成しています。詳しいスキルや工夫はここでは紹介しませんが、現在の対話型AIは、私が論文を執筆していた頃と比べ、卒業論文の英訳や掲載形式への整形において大きな助けとなるでしょう。

もちろん、論文執筆は一人の作業ではありません。どの学術雑誌に投稿するのか?投稿費用はどうするのか?論文査読者の指示に誰が対応するのか?論文掲載までには多くの作業があり、一人の大学生では到底対応できません。そのため、指導教授に相談しながら進めることになります。教授は常に業績を挙げることを求められているため、学生が論文に取り組むことは基本的に歓迎されます。

大学卒業後に指導教授とコミュニケーションを取るのは非常に大変だと思います。そのため、大学在学中に指導教授と論文執筆の話を進めると良いでしょう。論文執筆は学生が取り組む実績づくりの中で最もハードルの高い挑戦といえます。しかし、論文が学術雑誌に掲載されたという実績は世界中で通用するので、奨学金や就活などに応募する際の箔をつけるつもりでぜひ検討してみてください。

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